私は新卒で大手メーカーに入社し、経理部へ配属されました。
約5年間働いてきた中で感じた、メーカーで仕事をする際の良い点と悪い点をお話ししたいと思います。
メーカーと言っても製品を開発する人や、実際に製品を作る人、製品を客先に売る人など色々な仕事がありますが、今回は私のようにバックオフィス系の事務仕事をする人の視点で記載します。
また、今回の記事は、私が勤務していたようなある程度の規模を持つ大手企業に関する内容となっています。
良いところ①GWやお盆などの連休が長い
まずは良いとこからお話ししますが、1つ目は連休が長いことです。
メンテナンスを行うため、工場設備は連休中に稼働を停止します。
カレンダー上は飛び石連休となっている場合でも、1日や2日だけ設備を稼働させると効率が悪いので平日もまとめて全部休みにしてしまいます。
メーカーは工場が止まると仕事でやることがほとんど無くなってしまうので、事務系の部署であっても休みになるケースが多いです。
1週間以上の長期連休が約束されているので、旅行が好きな人には向いているでしょう。
良いところ②作業着で働くので堅苦しくない
工場併設の事務所で勤務する場合、製造現場へ直接行く機会もあるので、事務系であっても作業着を着用するケースが多いです。
スーツ姿に憧れる人には不向きですが、作業着だと緊張感が無く、非常にリラックスした状態で働けます。
また、会社に着いてから作業着に着替えるので、通勤時の服装もかなり自由です。
良いところ③ホワイトな職場環境であることが多い
様々な業界の友人から意見を聞く限り、メーカーは他業種に比べてホワイトな傾向が強いです。
これは私の考えですが、メーカーの稼ぎは製品のスペックに左右される部分が大きいので、社員の責任を問うような詰めの文化が生じづらいです。
一方で後述するように、社員の育成に注力されにくいというデメリットも生じます。
良いところ④ビジネスモデルが分かりやすい
メーカーのビジネスはとてもシンプルです。
原材料を仕入れて加工し、客先へ出荷することで売上が立ちます。
特に事務系の仕事に携わる人はこの一連の全体像を把握しやすいので、企業がどうやって利益を生み出しているのかが分かりやすいです。
悪いところ①勤務地が不便な場所であることが多い
続いて悪いところを記載します。
工場は広い土地を必要とするので、必然的に不便で地下が安い場所に建設されるケースが多いです。
基本的には駅から遠い場所にあるので、車での移動が必須となることも多々あります。
一方で周辺物件の家賃も安いので、お金が貯まりやすいという利点もあります。
悪いところ②給与水準は高くなりにくい
金融など、他の文系業種に比べるとメーカーの給料は低くなりがちです。
理由の一つが、メーカーは稼いだ利益を設備投資に費やす必要があるので、従業員へ還元しづらいためです。
また、製品原価から売値を決めるため、よほど革新的な技術が無い限り会社の利益率もそこまで高くありません。
悪いところ③ビジネススキルが身に付きづらい
製品スペックが何より大切な反面、社員のスキル向上に投資しようとする姿勢は弱いと感じます。
無形商材を扱う業界だと社員の手腕に稼ぎが左右される部分が大きいですが、有形商材を扱うメーカーでは良くも悪くも社員の能力で稼ぎに差が生まれにくい傾向にあります。
メーカーで働く場合、仕事だけでなく自主学習でスキルを身に着けた方が良いでしょう。
まとめ
メーカーの事務系社員として働くメリット・デメリットを再掲します。
- 良いところ①GWやお盆などの連休が長い
- 良いところ②作業着で働くので堅苦しくない
- 良いところ③ホワイトな職場環境であることが多い
- 良いところ④ビジネスモデルが分かりやすい
- 悪いところ①勤務地が不便な場所であることが多い
- 悪いところ②給料は高くなりにくい
- 悪いところ③ビジネススキルが身に付きづらい
特に文系でメーカーへの就職を考えている人は参考にしてください。
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