私は学生時代から陸上部で長距離を専門に取り組んでおり、社会人になった今でも走ることを継続しています。
真剣に競技として走ることに取り組む中で、怪我や脚の痛みはどうしても避けられません。
学生時代からストレッチやマッサージなど身体のケアはかなりやっていたつもりでしたが、半年に一度くらいの頻度でどこかしらが痛くなるということが続いていました。
社会人になってから走行距離は減っていますが、それでも脚に痛みが出ることもあり、走れなくなるとストレスが溜まってしまいます。
しかし、3~4年ほど前から脚が痛くて走れないということが無くなりました。
原因を考えてみたところ、以前と違うのは3~4年ほど前から脚のストレッチやマッサージといったケアをしなくなったことです。
一般的には脚に痛みが出ないようにするためにストレッチやマッサージといったケアを行うものですが、私は逆にこれらをやめてから快調に走れるようになりました。
ケアをやめたきっかけは仕事が一時的な繁忙期に入ったためですが、これは怪我の功名だったと今になって思います。
私個人の考えですが、ケアをしないことで怪我を予防できている理由は大きく2つあると考えています。
怪我をしなくなった理由①筋肉が緩まなくなる
ストレッチやマッサージの狙いは、筋肉を緩めることで疲労を回復させることです。
回復時には筋肉が緩んでいた方が良いですが、肝心の走るときにまで緩んでいると筋肉の弾力が無いままいつものスピードを出そうとすることになります。
その結果身体にかなりの負担がかかることになり、怪我に繋がるケースがあります。
逆にケアをしないことで筋肉に常にハリを持たせ、無理な力を使わずにスピードを出せるようにすることで怪我の予防につながっていると身をもって感じています。
怪我をしづらくなる理由②身体の疲労サインが出ているときに無理をしなくなる
学生時代は練習頻度が高いので、短時間で疲労を回復させて次のトレーニングに備えるというサイクルでした。
ここで短時間で回復させるための手段として様々な脚のケアを行っていました。
確かに回復速度を早めるという点では効果的かもしれませんが、かなり身体に無理を強いる形になっていたと今になって思います。
ケアを丁寧にやっていると頭の中で身体が休まっている気になるので、本当に疲労が抜けているのかどうか怪しいまま次のトレーニングに臨んでしまいます。
私はケアをやめてからは身体の疲労に正直に従うようにしており、何となくダルさがあるときは走らないようにしています。
ここでトレーニングを重ねて追い込むことでレベルアップするという意見もあるかもしれませんが、それよりも怪我をすることなく無理のない範囲でトレーニングを継続することの方が重要だと思います。
何より、痛みで走れなくなるとランナーはストレスが溜まるので、そのような状況は避けるべきです。
ケアをしなくなったことで生じた別のメリット
当たり前の話ですが、ケアをしなくなることで以前までケアにかけていた時間やお金が浮きます。
走るのが趣味の人は競技のことばかりに気が向きがちですが、違うことに時間を使って自分の視野を広げてみるということも大事ではないでしょうか。
ちなみに私は、この3~4年で読書に費やす時間を増やすことができました。
これもケアをやめたことによるメリットだと思います。
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