これから就職活動を迎える大学生の皆さんは、社会人になって「これをやりたい!」と心の底から言えることがあるでしょうか?
やりたいことが明確にある人は良いですが、多くの人は特に仕事を通じて成し遂げたいことなんて決まっていないのではないでしょうか。
私自身も新卒の就活時には特にやりたい仕事など無く、面接で志望理由を聞かれた際には本心では思ってもいないそれらしい理由を作り上げて適当に答えていました。
このようにやりたいことが無い人に対して私がおすすめするのが、「お金稼ぎ」を就活の軸とすることです。
仕事内容は選り好みせず、給料が高いかどうかで企業を選ぶのです。
給料だけを基準に入社先を選ぶと後悔するのでは?と思うかもしれませんが、むしろメリットが多く、就活時だけでなく入社後のキャリアパスにも良い効果があります。
就活生のときにやりたい仕事なんて分からない
自身の労働を通じて顧客にお金を払って貰うのが社会人としての仕事の目的ですが、学生までの段階では逆にお金を払う側であることがほとんどです。
それまでお金を払う消費者側の立場であった人が就活のタイミングでいきなり仕事のことを考えても、稼ぐという経験が少ないために仕事選びの判断材料がありません。
多くの人は学業やスポーツのように仕事と直接は関係しない自身の経験を無理やり企業選びの理由に結び付けて就活に臨みます。
しかし学業やスポーツの経験からこじつけた理由はどうしても無理があり、そもそも本心では無いためどこかで論理が破綻してしまうでしょう。
「お金を稼ぐ」は正直な願望である
「仕事を通じて何かを成し遂げたい」という壮大な目標が無い人でも、「お金が欲しい」という願望は必ずあるはずです。
お金が必要ないという人はまずいません。
むしろ就職活動をしているそもそもの理由は生きるために自分の手でお金を稼ぐことにあるはずです。
仕事でお金を稼がないと生きていくことができないというそもそもの理由があり、社会的に意義のある仕事をしたいとか人の役に立ちたいというのは補足的な理由でしかありません。
就職活動では面接の場で志望理由を様々な角度で深堀りされますが、上辺だけ取り繕った動機ではどこかでボロが出てしまいます。
しかしお金が欲しいという本心から出た願望を志望動機にすると、何を聞かれても納得のある回答をすることができます。
お金が欲しいから、なんて志望理由として使えないのでは?と思うかもしれませんが、面接を行う社会人の立場からすると取り繕った上辺の話をする学生よりもむしろ「正直な子だな」という風にプラスに捉えられるので心配はいりません。
給料の高い企業は学べることが多い
一般に、給料の高い企業は激務です。
やはり稼ぐためには死に物狂いで働く必要があります。
人によって意見が分かれるかもしれませんが、特に新卒で入社する会社に関しては激務の方が良いと私は考えています。
早いうちに死に物狂いで働くことを経験しておくと社会人としてのスキルが成長しやすく、その後のキャリア形成が楽になるからです。
また、激務を経験した後でホワイト企業に転職することは可能ですが、その逆はかなり難しいです。
私は新卒で大手のホワイト企業に入社しました。
仕事でのプレッシャーが少ないことはもちろん良いのですが、一方で激務の会社に入った学生時代の友人に差を付けられているような不安感を覚えていました。
スキルの成長という点で、もっとゴリゴリ働く企業に入っておけば良かったなと後悔したことがあります。
やりたい仕事は働きながら見つける
私がおすすめする仕事選びは、新卒ではとにかく給料を基準に入社先を決めて、その会社で働く中で自分に合っている仕事が何なのかを考え転職するという流れです。
実際に社会人になってみないと分からないことはたくさんあるので、学生時代に取り繕って考えた志望理由で選んだ企業で一生を終えることは賢明ではないでしょう。
もちろん、自分はこれがやりたいという明確な目標がある人はそこに向かって突き進めば良いですが、そうでなければぜひ今回の話を参考にしてみてください。
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