体育会系の部活がその後の人生に与えるメリットとデメリット

お仕事

私は中学生から大学を卒業するまで陸上競技部に所属しており、いわゆる体育会系と呼ばれる組織に在籍していました。

体育会系の組織に長く身を置いておくことで、そうではない人と少なからず差が生まれてくると思います。

実際に体育会系の組織に所属している学生のうちはこのような差を感じることは少ないですが、社会人になって様々なバックグラウンドを持つ人と出会う中で違いに気づくようになります。

一般的に、体育会系という言葉はポジティブとネガティブ両方の側面をもつ言葉だと思います。

「体育会系」と聞いて持たれるイメージ

ポジティブ・・・厳しい環境で過ごしてきたからなんだか凄そう。
ネガティブ・・・筋肉のことしか頭に無くて、スマートじゃない。脳筋。

両方の側面があるのはその通りだと私も思いますが、その中でも特に体育会系の人が社会人になった際に受けるメリットとデメリットを以下に記載します。

メリット①忍耐力がつく

体育会系のスポーツは競技性の高いものがほとんどなので、軽い気持ちで部活動に入ることができません。

そのため、逆に一度入ると辞めることが難しい雰囲気があります。

辞めづらい雰囲気があるからこそ、多少ツラくなった時でも辞めるという選択肢が無いですし、最後まで続けようという気持ちになります。

精神論にはなりますが、スポーツを通じて忍耐力が磨かれるという効果があるはずです。

私自身もずっと一つのスポーツを続けてきたことで、勉強など他の分野においても我慢強さや継続力が身についたと感じています。

メリット②社会人になってもスポーツを続けやすい

当たり前の話ですが、学生時代にスポーツをしていた人の方が社会人になっても何か運動を続けたいという気持ちになりやすいです。

むしろスポーツをすることが生活の一部になっているので、少しは身体を動かさないと落ち着かない人も多いでしょう。

社会人が趣味としてスポーツをすることで、身体的にも精神的にも良い効果を得られることは言うまでもありません。

スポーツを通じて、社外の人を含めた新たな繋がりも生まれます。

社会人になって自由な時間が限られた中でスポーツをするためには、まず最初に始めてみることのハードルが低い方が良いですが、体育会系の組織で身体を動かす習慣が染みついているとその点は心配ありません。

メリット③就職活動は比較的しやすい

これは社会人になる前のタイミングで享受するメリットです。

よく体育会系は就職に有利という話があり、昔ほどでないにしてもその傾向は今も残っていると感じます。

まず、体育会系の部活から大手企業への内定ルートというものが一般の採用ルートとは別で用意されていることがあります。

これは、特定の企業が○○大学の△△部から毎年何名かを採用するという形で伝統的な慣習が残っています。

私が所属していた大学の部活でもこのような採用枠が存在しました。

もちろん採用に値するだけの人材であることは前提ですが、普通の選考ルートで入るよりもかなり楽で倍率も少ないです。

また、就活で必要なガクチカ(学生時代に頑張ったこと)も体育会系でスポーツをしていた方が作りやすいことも事実です

デメリット①周囲の期待値が上がってしまう

体育会系の部活にいただけで、何となく「根性がありそう」「体力がありそう」「前向きに頑張ってくれそう」のように勝手なイメージを持たれることがあります。

私も陸上の長距離種目を長年続けていたので、「体力があるんですね」と職場でよく言われます。

しかし実際のところ、運動をする体力と仕事をする体力は別物で、根性やポジティブさもその人次第でしかありません。

スポーツをバリバリにやっていたのに、仕事になるとメンタルの強さが人並み以下というケースはよくあります。

このようなパーソナリティは天性の部分もあるはずなので、スポーツに真剣に取り組んでいた程度では変わらないこともあるでしょう。

そうした個人差があることを理解されずイメージだけ先行してしまい、体力がありそうだからという理由でその人のキャパを超えるような仕事が割り当てられてしまうような可能性もあります。

仕事はほどほどに最低限をこなしたいという思考の人にはデメリットとして影響します。

デメリット②苦しいときでも逃げるという選択肢を持てなくなる

メリットとして忍耐力が付くことを挙げましたが、これが逆にデメリットにもなり得ます。

選択肢がいくつもある現代において、仕事等で苦しい状況に追い込まれたときにはそこで頑張らず潔く辞めてしまうことが賢明な判断だと思います。

しかし、体育会系の組織にいたせいで辞めること=悪いことという思い込みが刷り込まれてしまっていると、逃げるという選択肢を自ら捨ててしまうことになります。

忍耐力があるのは良いことかもしれませんが、変な思い込みで苦しい環境に残り続けても結果を出すことが難しいので、デメリットになることもあります。

デメリット③学生時代に燃え尽きてしまう可能性がある

スポーツに真剣に取り組み過ぎていると、それ以上に熱中できるものを探すことがなかなか難しくなります。

社会人になったタイミングでうまく気持ちを仕事に切り換えることができれば良いですが、それができないといつまでも燃え尽き症候群が続き、一般的な体育会系のイメージとはかけ離れた無気力の状態になってしまいます。

まとめ:今やりたいことをやるべき

以上、良いところと悪いところを挙げてみましたが、結局のところ体育会系の組織に入るべきなのでしょうか。

結論としては、社会人になって働く上での将来的なメリット・デメリットは気にせず、今そのスポーツに熱中しているなら体育会系の部活に入るべきだと思います。

時々、就職活動に有利だからという理由で体育会系の部活に入る人がいますが、それはおすすめしません。

損得勘定抜きでそのスポーツが好きだという本心から生まれた気持ちが無いと続きません。

今の気持ちを優先して選択することをおすすめします。

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